ゴールデンルーキーが実戦デビューした。ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が1日、沖縄・石垣島でのキャンプ初日に行った紅白戦に代打で出場。

12球団の高卒新人で最速実戦デビューした。「『今日は出ない』と言われていたが、7回くらいに『バットを振っておけ』と言われた。イメージしながら素振りをし、三振でもいいから、この状況を楽しもうと思った」。不安が晴れたような満面の笑みを浮かべた。

3-3で迎えた8回2死、代打藤原がアナウンスされると球場は歓声に包まれた。「ありがたかったが、まずは自分のバッティングに集中しようと思った」とギアを入れ、初球の直球をフルスイング。空振りにも拍手が起こった。「ストライクは全部振っていこうと決めていた」。2度のファウルを挟んでフルカウントから低めの球を見送り、初打席は四球を選んだ。

井口監督は、出場したルーキー打者3人(藤原、山口、松田)に「3人とも初球から振っていって頼もしい。(藤原)はラミゴ戦あたりで先発を考えている」と9、10日に行われる台湾・ラミゴ戦でのスタメン起用を示唆した。高校球界のスターが、プロ野球選手として一歩を踏み出した。【久永壮真】