第10回全日本少年春季軟式野球大会は21日に草薙球場で開会式を行い、22日に県内各地で1回戦が始まる。初出場の浜松開誠館中は、主将の鈴木悠聖捕手(3年)が強いリーダーシップを発揮し、8強入りを目指す。【河合萌彦】

  ◇    ◇    ◇

浜松開誠館中の鈴木は、創部初の全国大会出場を決め、誇りを感じつつも満足はしていなかった。「新人戦の西部地区大会を優勝して与えられた出場権で、おまけみたいなもの。チームの目標である県大会優勝は果たしていないので、そんなに喜べません」。

昨夏の主将就任後、しばらくは自信が持てず、周囲への指示も恐る恐る行っていた。転機は昨秋の三ケ日中との新人戦浜松大会決勝だった。「ピンチで打たれ、バックホームの指示を出したが、周りから聞こえなかったと言われた。その失点で負けて、意識を変えなきゃと思いました」。

それからは他人任せだった姿勢を改め、チームもそれに合わせて変化。西部大会では、延長タイブレークで制した桜が丘中との初戦を皮切りに、2回戦、準決勝を逆転で勝利。決勝も制して全国切符をつかんだ。「あの大会では、チームメートが頼もしく見えました」。だが、続く県大会では初戦敗退。守備や走塁での細かなミスが響いた。「冬は守備・走塁を中心に、個のレベルアップを重視して練習をしてきました」。

2月の県選抜準々決勝で東海大静岡翔洋中に0-5で敗退。相手エースを打ち込むも、あと1本が出なかった。5番を打つ鈴木は「自分はチャンスでよく回ってくるので、プレッシャーに負けないようにしたい」と力を込めた。「豪打一振」がスローガン。チャンスで結果を残し、チームを全国初勝利に導く。