交換トレードで阪神からロッテに移籍が決定した石崎剛投手(28)が5日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で取材に応じ、古巣への思いと新天地での活躍を誓った。

選手やスタッフらにあいさつを行った石崎は、トレードについて「タイガースでずっと野球をすることしか考えてなかったので、そういうお話があって驚きもあった」という。それでも、中日から阪神への移籍を経験した新井2軍打撃コーチらから、トレードによるプラスな経験を聞いたといい「自分もそうなれるように、気持ち新たにしっかりと切り替えて。千葉ロッテに行ってもしっかりやっていきたいなという気持ちになってます」と話した。

約4年半在籍した阪神での思い出では、17年シーズンで登板したクライマックスシリーズなどを挙げた後、「いろんな経験をさせてもらってる中で、全てです。タイガースというチームに入れたこと自体がすごくうれしかった。チームメート、監督さん、コーチの人だとか、この球団に関わる人々。良い環境の中でやらせてもらっていた。すごい寂しい気持ちはありますけど」と振り返った。

同じ自主トレなどで技術を学んだ先輩藤川との出会いで「刺激的になるものをたくさん得た」といい「掛けられた言葉1つ1つをしっかり思い出して、新天地に行っても頑張っていけたら」。ロッテに行っても阪神ファンへの思いも忘れずに「自分が投げている、活躍している姿を見せられたら、ほんとに喜んでいただける。恩返しができるのかなと思います」と、新天地での活躍に力を込めた。