日本ハムはソフトバンク17回戦(札幌ドーム)で“第2先発”のブライアン・ロドリゲス投手(28)が好投し、連敗を3でストップした。

2回から2番手で登板し、5回を4安打1失点。来日2年目の今季は27試合に登板し、6勝2敗、1セーブ、8ホールドの活躍ぶりだ。

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ドミニカンは、早々の登場に緊張していた。中1日で先発した堀が初回3者凡退と好投し、ロドリゲスは2回からマウンドへ。「少しドキドキしながら向かいました」と落ち着かない心境を表すように、簡単に2死を取ってから松田に先制ソロを献上した。だが、被弾したとはいえ、ボールの質は上々。ベンチで木田投手チーフコーチに「大丈夫。このままの投球を続けて」と声をかけられると「すごく自信になった」と発奮した。

この日の最速は153キロを記録。打者の手元で動く「ムービングボール」を武器に15アウト中、7アウトをゴロで重ねた。三振も4つ奪い、無四球で5回を散発4安打1失点。ソフトバンクとの首位攻防戦で、エース有原に次ぐ6勝目を挙げた。

来日1年目の昨季は9試合で3勝2敗と満足な結果はつかめず「オレはどこでもやれる。来年こそは、やってやるから」と周囲へ漏らしていた。気合十分の今季は先発、中継ぎ、抑えとフル回転し、27試合で6勝2敗、1セーブ、8ホールド。防御率3・00の安定感で、投手陣の重要なピースとなった。

首位争いに踏みとどまる1勝に、お立ち台では「アリガトウゴザイマス!」と日本語で、ファンに感謝の声を届けた。「優勝争いは考えずに。コントロールできないことだからね。マウンドで与えられた仕事をするだけ」。3年ぶり優勝へ、献身的に右腕を振り続ける。【田中彩友美】