阪神青柳晃洋投手(25)が、両チームとも三塁を踏めないという珍しい投手戦を演じた。

中日先発の左腕大野雄との投げ合い。青柳は初回、1死一、二塁のピンチを招くも4番ビシエドを併殺打に仕留めた。以降は安定感抜群の投球を披露。直球にスライダー、シュートを交えてストライクゾーンを広く使い、的を絞らせず。前回先発の7日ヤクルト戦(神宮)で5回6四死球と乱した制球も、この日は無四球。丁寧にコースを突いて、8回途中7安打無失点。三塁を踏ませない好投で、スコアボードに「0」を並べた。8回、先頭の代打藤井に中前安打を許したところで、2番手岩崎にマウンドを譲った。岩崎は後続を無失点に抑えた。

一方、打線は投手戦に付き合う格好となった。今季3戦2敗と苦手にしている大野雄を、この日も攻略できず。2番手藤嶋に代わる8回2死まで、7安打無得点。中日打線と同じく三塁を踏めず、こちらもスコアボードに「0」が並んだ。

青柳は6月12日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を最後に約2カ月、勝ち星から遠ざかっていた。この日も打線の援護に恵まれず、6勝目はお預けとなった。