今季限りでの退団を表明している阪神鳥谷敬内野手が先制打を放った。

両チーム無得点で迎えた5回1死一、二塁で代打登場。1ボールからバリオスの真ん中に入った144キロをとらえ、三遊間を破る左前適時打を決めた。

「中盤まで0点で来ていたので、なんとか先制点をと思っていました。抜けてくれて良かったです」

なおも1死一、二塁となり、1番木浪の三遊間ゴロで二塁へ激走。遊撃大和の好守からの二塁送球は間一髪のタイミングとなったが、リクエストの結果セーフをもぎ取ると、甲子園全体が大歓声に包まれた。

鳥谷は8月29日に事実上の戦力外通告といえる“引退勧告”を受けたが、他球団で現役続行を目指す意思を固めている。