メッセのラストメッセージだ。今季限りでの現役引退を発表した阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が26日、藤浪や岩貞らの2軍選手に向けて約30分間の「特別講演会」を行った。

夢と希望にあふれた選手、ケガや不振に苦しむ選手-。さまざまな目が見つめる前で、熱く語りかけた。

「野球は楽しむものであって、マウンドで野球を楽しめるように。いろんな立場があるけど、一番に楽しむということを伝えたい」

「マウンド上で怒るのは、やってきたことが結果で出ないから。それだけ練習しないと、マウンド上で怒ったりしない」

「プロフェッショナルとしてユニホームを着た以上、必ず脱ぐ時がある。自分がどうなりたいかを明確にして突き進むことで、活躍につながる」

特別講演会の開催はメッセンジャーが29日の引退試合に向けて鳴尾浜球場で調整していることから、宮脇ファームディレクターが提案した。背番号54も自分の経験がチームのために生かせるならと快諾。この日午前の練習終了から2軍戦開始前の時間を使い、虎風荘内の一室で行われた。鳴尾浜で練習中の投手全員と若手野手が参加。国内98勝右腕が語る金言の数々に熱心に耳を傾け、心に刻んだ。

平田2軍監督は「ランディのファイティングスピリット。今の若い選手には死語になりつつある。すごくいい話をしてくれた」と感激。ドラフト4位ルーキーの斎藤は「追い込んだ先に楽しさがある。メッセンジャーさんがマウンドで怒った表情を出すのは、これほどやってきたという自信があるから」と心打たれたようす。自分を追い込み、結果を残したからこそ言える「野球の楽しさ」という言葉に、重みを感じたという。同5位の川原は「きつい練習もあるけど、それが1軍の苦しい試合につながってくる。長い間やってこられた方で、参考になる話でした」と感謝した。

谷本球団副社長が「本当の侍」と評した助っ人右腕のラスト登板は、29日の中日戦(甲子園)。最後の生きざまを伝えて、タテジマを脱ぐ。【磯綾乃】