ヤクルトが最下位からの巻き返しを図るべく、今オフのFA戦線に乗り出す。今年、国内FA権を取得した西武十亀剣投手(31)とソフトバンク福田秀平外野手(30)の調査に乗り出すことが28日、分かった。

福田は、3拍子そろった左打ちの外野手。ヤクルトの外野手は今季、主に青木、バレンティン、雄平が出場しており高い年齢増が課題となっていた。中堅の福田の加入で、青木を左翼手に回すなどオプションも増える。十亀は今季も先発ローテーションを守り、通算で51勝を挙げる。チーム防御率でセ・リーグワーストを記録した投手陣の立て直しのため、てこ入れを図るチームにとって最適だ。衣笠球団社長は「来季へ、投手陣の力が必要。防御率の1点以上の差はいかんともしがたい」と指摘。2人が国内フリーエージェント権を行使した場合に向けて、準備を進めていく。