楽天辰己涼介外野手(22)が4日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、700万円アップの年俸2200万円でサインした。

今季はルーキーとして124試合に出場。打率2割2分9厘、4本塁打、25打点、チームトップの13盗塁をマークした。プロ入り前の「足と肩はすぐにでもプロで通用する」という評判通り、特に守備、走塁では光るものを見せた。

だが会見では「今年はほんまに挫折したと思ってます。自分の結果には納得いってないし、来年(年俸が)何倍にでもなるような成績を残さないと、再来年以降チャンスは減ってくる。来年、死に物狂いでやりたい」と話した。

特に守備はシーズン中から肘の状態が良くなかったことを明かし「今年は補殺が少なかった。あまり肘の状態も良くなくて、思い切り放る機会もなかったので。来季は『辰己こんな肩強かったんや』って、レーザービームができるようにしたい」と意気込んだ。

また打撃では自慢のフルスイングに加えて確実性を上げることを課題に挙げ「パ・リーグでは西武の森さんやオリックスの吉田さんはフルスイングしていてもヒットゾーンに飛んでいく。ああいう打撃ができれば打率、長打率、ホームラン、出塁率は増えてくる」。来季の目標として2桁本塁打、出塁率4割、盗塁30個以上を掲げた。(金額は推定)