中日の守護神ライデル・マルティネス投手(23)の処遇が不透明なままだ。球団首脳は11日、12月中旬としていたキューバ政府からの来季契約に関する回答が「まだ届いていない」とした上で、契約が締結されてもキャンプ不参加の可能性があることも明かした。同投手が3月に行われる東京五輪予選にキューバ代表として参加することが有力なためで、守護神の処遇は依然、流動的だ。

来季契約については11月末に与田監督が自らキューバ入り。12月中旬に回答する方針を示され、現在も待ちの状況に変わりはない。去就に関する決定権はキューバ政府にあるだけに、代表チームへの拘束が4月上旬の最終予選まで続く可能性もある。このため開幕戦線の不在を危惧(きぐ)する声が球団内から出ていたが、ここにきて「キャンプにも参加できるかどうか」との声まで上がり始めた。今後、契約締結の吉報が届いたとしても、守護神に関する懸案はキューバの五輪の行方とともに継続することになりそうだ。