広島長野久義外野手(35)が12日、広島市内の球団事務所で巨人から移籍後初の契約更改に臨み、5000万円ダウンの年俸1億7000万円でサインした。長野は「10回目の契約更改になりますけど、1回も値段は言ったことがないので、控えさせてください」と金額の明言は避けたものの、23%の大幅減となった。

巨人に移籍した丸の人的補償で加入した今季はプロ10年目で自己最少の72試合の出場にとどまり、打率2割5分に5本塁打、20打点といずれも自己最低だった。長野は「本当にユニホームの色、背番号、場所も変わって、初めてのことばかりでとまどうことが多かったですけど、良い経験をさせていただいた。チームが勝てなかったですし、自分の成績もよくなかったので、申し訳なく思っています」と振り返った。

今オフには保有する海外フリーエージェント(FA)権を行使せず残留を表明していた。「このチームで優勝したい思いと、カープファンのみなさんにかっこいい姿をみせたいという思いでした」と打ち明けた。(金額は推定)