我喜屋イズムでいざ勝負!! オリックスの新人13人が15日、大阪・舞洲の球団施設を見学し、ドラフト1位の宮城大弥投手(18=興南)がプロへの決意を新たにした。

球団寮の青濤館に足を踏み入れ「非常にキレイでまた、新しい生活が始まる。私生活も野球に出ると思うので、しっかりやってプレーしたい」とキリリとした表情で話した。

興南では4人1部屋の寮生活だった。「我喜屋監督のもとで身についた私生活をしっかり、ここでもやって。私生活の方で厳しく教えてもらっていた」と明かす。早朝の6時ごろから散歩し、ごみ拾いするのが日課だった。「ごみ拾いでもしっかり周りを見ないと、周りのことも分からない」。ベテランの我喜屋優監督(69)の教えだ。練習試合の日は5時半頃から開始。細やかさを身につけた。

前日14日の新人入団発表会見後は、ルーキー勢で食事。その際、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン近くの路上に落ちていたアイスカップを拾ったという。「1個見つけたので取って拾いました」。プロ入り後のごみ拾いについても「やると思います」ときっぱり話す。ごみ拾いで白星も拾う算段だ。最速149キロの高卒サウスポーは殊勝に徳を積んで、プロでの大成を目指す。【酒井俊作】