“持ってる”男には次々とチャンスが巡ってくる。巨人戸郷翔征投手(19)に先発ローテ定着への期待が高まる。今季、最多勝、最多奪三振、最高勝率の3冠に輝いた山口がポスティング制度を利用しメジャーへ挑戦。ぽっかりと空いた大きな穴を埋める期待に「山口さんの代わりになれるように、1勝でも多く勝てるようにやっていきたい」と鼻息を荒くする。
素質は“幸運”が物語る。聖心ウルスラ学園から18年ドラフト6位で入団。ファームでじっくりと足場を固め、5年ぶりのリーグ優勝がかかった9月21日DeNA戦での先発登板が舞い込んだ。5回途中2失点と好投すると、27日の同戦でプロ初勝利。クライマックスシリーズ、日本シリーズでの登板も果たし激動の1年目を駆け抜けた。
強気の投球とは裏腹に、周囲の声にしっかりと耳を向ける。アーム式のような右腕の使い方に、けがを心配する声もあった。ファームでは木佐貫ファーム投手コーチの助言で故障防止のためのフォームづくり、ケアへの意識を高めた。無限の可能性を開花させるために、ベストを尽くす。
趣味は釣り。入寮時には「年俸が億を超えたらいい釣りざおを買いたい」と約20万円のがまかつ社製の釣りざおゲットの夢を描いた。シーズン中は休養日に釣りには出かけず、YouTubeで動画を見て、欲を発散。“大物”となる日まで、じっくりと足場を固める。【前巨人担当=桑原幹久】



