両打席本塁打の再現はあるんだろうか。日本ハム杉谷拳士内野手(28)が昨年5月23日の楽天戦、左と右の両打席で本塁打した。過去10年間で通算8本塁打しかないスイッチ打者が、1試合中に打席を変えて1号&2号。「ボールがちょっと飛びすぎや(杉谷)」。

まずは5回、右打席に入り、左投げ辛島から左翼席に運んだ。続く6回、今度は左打席で右投げ今野から右越え本塁打した。突然のスイッチオン? 両打席本塁打は18年8月1日の田中(楽天)以来19人目(42度目)で、日本ハムでは06、07年のセギノール以来4人目になった。

試合後「今日から『スギノール』として頑張っていきたい」と話し、笑いを誘った。ちなみに4本塁打まで伸ばした。自己最多となったが、4本ではセギノールにはほど遠い。長打力は1試合だけで「スギサール(過ぎ去る?)」の方が納得できる。

メットライフドームでの練習中、ファウルボールへの注意を喚起するアナウンスが、こう告げたことがある。「杉谷拳士選手の打球でも、ご注意ください」。敵地でもいじられる人気者。ニンテンドースイッチならぬ?「ニッポンハムスイッチ」である。【米谷輝昭】