父への思いを胸に、プロへの第1歩を踏み出す。ヤクルトのドラフト2位日体大・吉田大喜投手(22)は、父英樹さん(50)が大阪で営む野球用品を専門に扱うショップ「すみれスポーツ」のグラブでプロの世界に飛び込む。

入寮する際には、ヤクルトカラーでオーダーした新しいグラブを持参する予定。「プロで使って、少しでも親孝行になればいいなと思う」と話す。

吉田が中3の時、父が立ち上げたのがスポーツ店だった。オリジナルの「SSブランド」やグラブ、スパイク、バットのオーダーを専門に扱う。素材やカラーなど「親の会社なので、自分の要望を言いやすい」と日体大時代も愛用していた。最速151キロの直球と制球力が持ち味で、即戦力として期待がかかる。今月上旬に始まる新人合同自主トレに向け「まずは1年間を戦い抜ける体力をつけたい」と意気込んだ。