楽天由規投手が華麗なる復活劇の主役を張る。楽天生命パークで自主トレを公開。今オフから足のトレーニングを始め、バレエダンサーのストレッチ法を参考にしていることを明かした。知人から紹介された動画をYouTubeで視聴。「今までと同じことをやっても同じ結果しか生まれないので」と足元から見つめ直した。

手先から足先まで神経を巡らせ、全身で人々を魅了する異種目に投球へのヒントを見いだした。「バレエの人は異常なくらいに足首が柔らかい。僕は硬い方。足の指、裏の機能は思ったより使えていない。そこが体重移動で一番大事」。足の指で床に置いたタオルをつかむ。足裏でボールを踏む。就寝時には足の指にストレッチ器具を装着。球威向上へ全体重を白球へ伝えるために、努力を重ねる。

昨季、育成契約で楽天に入団。支配下契約を勝ち取り、地元仙台で約1年半ぶりの1軍登板も果たした。右肩故障でリハビリスタートの昨オフと違い、年明けからすでに4度のブルペン投球も行った。「今のところ不安はない。キャンプ1発目からブルペンに入ってアピールしていきたい」。先発、救援にこだわりはない。13年目の今季こそ、晴れ舞台でのスポットライトを独占する。【桑原幹久】