「ハマのフェラーリ」だ! DeNAドラフト1位の森敬斗内野手(17=桐蔭学園)が神奈川・横須賀市内の2軍施設「DOCK」で行われた新人合同自主トレに参加。坂路走で持ち前の脚力を見せつけた。終始、並走した相手をリードするも「今日は調子が悪かった」と不満顔。志す高みは、もっと上にある。

今冬の花園を制した桐蔭学園ラグビー部の伊藤大祐主将は親友で「普段から仲良くしてて、優勝が決まってからはメッセージを送りました。すごい格好いい。気が引き締まった」。年明け早々の仲間の活躍に心が躍った。同校OBで、ラグビー日本代表で「フェラーリ」の異名を持つ松島幸太朗にも尊敬の念を抱く。「会ってみたい。世界で活躍している方。準備、心持ち、プレッシャーのはねのけ方、どうやって力に変えているのか聞いてみたい」と興味津々だった。

足を武器にするには単純にスピードだけでは通用しない。小学時代は毎打席セーフティーバントで出塁を繰り返し「判断、反応が必要。うまく足を使えるようにしたい」。50メートル5秒8の快足が身を助け、飛躍の足がかりにもなる。「自分もフェラーリと呼ばれたい」と森。プロの世界で待ち受ける激烈なレースを制する足を磨く。【為田聡史】