今季満43歳となる阪神福留孝介外野手には、「史上最年長での打率ベスト10入り」へ期待がかかる。

この年齢以上で規定打席を満たしたのは、プロ野球史上わずか2人。ダイエーの門田博光が91年に43歳、落合博満が巨人時代の96年に43歳、日本ハムで97年に44歳で奮闘したものの、打率順位は43歳落合の96年14位が最高だ。10傑入り最高齢は42歳で、56年戸倉勝城(阪急)5位、95年落合(巨人)4位。また、43歳以上で規定打席を満たし打率3割となると、96年落合3割1厘のみだ。

福留は現在NPB通算1897安打で、日本での2000安打にあと103安打としている。既に16年にメジャーと合わせて2000安打に到達。日米通算を達成後に国内2000安打は、過去にラミレス、中村紀洋、松井稼頭央の3人。また、これまでの日本2000安打到達時の最年長は和田一浩(中日)の42歳11カ月。4月26日に43歳の誕生日を迎える福留が達成した場合は、史上最年長となる。

球史に残る中距離打者、そして中心打者。長らく活躍した証しとして、加わる勲章はまだまだある。過去12人しかいない、国内通算400二塁打まではあと6。同じく15人だけの1000四球まで29。通算2000安打が52人もいることを考えれば、地味だがいずれも希少価値は高い。働き盛りの31歳シーズンから5年間メジャーにいたことを考えると、尊さはさらに増す。今季の12球団最年長選手が、記録ラッシュの年を迎える。【記録室・高野勲】