幾重の制限がかかる4月24日の開幕へ、球界では困惑の色が広がった。

密集、密接を避けるために一定の入場制限を23日に専門家から提言された。一夜明け、阪神は甲子園球場で実際にスタッフを立たせて、座席の間隔を確認。中日加藤代表は「各球団で考え方が違う。政府の指針だと2メートル、空けないといけない。4席で1人になると満席4万人が1万人になる。株式会社として、年間売り上げが半分以下になる」と危機感を示した。

ソフトバンクも慎重に検討を続けている。井上広報室長は「観客を何%入れられるかは、次回の政府の方針、新型コロナウイルス対策連絡会議で決定されるだろうから、それに向けて準備していく。お客さんには不便な思いはさせるが、安全第一ですので」と話した。広島鈴木球団本部長は現在の感染状況では「(同24日に全席に客を入れる)通常開催は難しい」と受け止め、無観客試合については「安全策が取れないと判断されればしょうがない」と覚悟をのぞかせた。