元プロ監督の初陣で明暗が分かれた。千葉・JR東日本柏グラウンドで26日に行われた東京都企業春季大会1回戦に、セガサミー西田真二監督(59)と、JPアセット証券の野林大樹監督(50)が公式戦初登場。セガサミーは東京ガスに6-2で勝利し、JPアセット証券は鷺宮製作所に4-6で敗れた。

広島で活躍した西田監督は、引退後は広島コーチや四国IL・愛媛と香川で監督を歴任し、今季からセガサミーの指揮を執る。初陣を白星で飾り「今までいろいろな1勝をしたけど、今からがスタート。勝つことを継続したい」と引き締めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大会は27日で打ち切りに。「本当は野球をやっている場合ではない。専念させてもらっていることに感謝しないといけない」と強調した。

今季から参入したJPアセット証券は、初回に2点を先制するも、逆転を許した。近鉄、広島、ヤクルトでプレーし、駿河台大などで指導経験のある野林監督は「最終回に2点かえし、食らいついてやってくれた。何が足りないのか、選手たちに気付いてほしい。これからが大事」と前を向いた。【湯本勝大】

◆西田真二(にしだ・しんじ)1960年(昭35)8月3日、和歌山県生まれ。PL学園-法大を経て、82年ドラフト1位で広島入団。プロ13年間で44本塁打、226打点、打率2割8分5厘。引退後は99年から広島コーチ。05年に四国IL・愛媛、06年に社会人野球・広島レッドフェニックス監督。07年から香川の監督を務め、19年限りで退任。現役時代は178センチ、83キロ。左投げ左打ち。