ロッテのドラフト2位・佐藤都志也捕手（22）が、楽天戦で1試合2本塁打をマークし、開幕1軍入りへ強烈にアピールした。

2回2死、楽天則本昂の145キロ直球を迷いなく振り抜くと、低い弾道で右翼席中段まで運んだ。「まっすぐには絶対に振り負けないように」と打席に入り、最高の結果を出した。

7回にも宋家豪の直球を、バックスクリーン右に運んだ。「打撃がここ最近ずっとダメだったので、何とか結果を出したかった」と喜んだ。1軍の試合では差し込まれるケースが目立っていた。「軸がどうしても前にいってしまっていた。左肩を残して、軸も残すことを意識しました」と打撃フォーム改造に着手し、持ち前の打球を取り戻した。

正捕手の田村が腰痛で離脱し、開幕1軍を目標とする佐藤にも大きなチャンス。井口監督も「キャンプの時と比べてもかなり良くなっている。試合勘のある選手。正捕手争いにしっかり加わってくれている」と佐藤への評価を高めている。

「打てる捕手」と評価されての入団だが、東洋大時代にはDeNA上茶谷、ソフトバンク甲斐野、中日梅津、今秋ドラフト候補の村上頌樹投手（4年＝智弁学園）ら豪華投手陣をリードしてきた実績もある。開幕まで残り2週間。「チャンスをものにできるかどうか、これからの自分次第だと思っている。ものにできるように」と意気込んでいた。