8月は竜の季節だ! 同点の8回1死満塁。中日遠藤一星外野手が、一振りで勝利を引き寄せた。ここまで21試合連続自責点ゼロのDeNA石田健大投手のスライダーをきっちり右翼へ運び、犠飛で勝ち越し点をたたき出した。

チームに勝利を運んだ遠藤は「みんながつないでくれた。最低限の仕事はできた。(ベンチは)活気があって、いいリズムになっている。投手も野手も出ている人が自分の仕事ができている」と声を弾ませた。打点を挙げるのは、7月9日ヤクルト戦以来。4試合連続カード勝ち越し中の、チームの好調なムードが、遠藤にも染みこんでいた。

4連勝が止まった次の試合。先発松葉貴大投手がDeNA打線の前に立ちはだかった。7回1失点と好投。打線は7回裏無死満塁の絶好機を生かせなかったが、2番手の福敬登投手も無失点で踏ん張った。8回裏の勝ち越しへ、流れをつないだ。

これで中日は8月、10勝6敗2分け。現時点で月間リーグ首位に躍り出た。今カードも勝ち越せば、11年以来の5カード連続勝ち越しとなる。与田剛監督も「明日もあさっても勝てるように頑張っていきたい」と次に目を向けた。17打席ぶりに安打を放った京田を引き合いに出し「昨日ダメでも今日どうするか。そういう執念が出た」と選手の粘りを称賛。1日でAクラス3位に返り咲いた中日の、酷暑に負けない熱い戦いが続く。【伊東大介】

▽中日郡司(スタメンマスクの試合は5連勝) ピッチャーの状態が良いので、僕のリードをカバーしてくれています。自分だけではなく、相手の研究もしっかりして次の準備をしたい。

▽中日大島(先制打と3点目の適時打) (8回に)追加点を取れてうれしいですが、チームが勝ってくれたので良かった。