日本学生野球協会は18日、都内で審査室会議を開き、硬式野球部員2人の大麻使用が確認された東海大を、3カ月間の対外試合禁止処分にすることを決定した。10月17日から来年1月16日まで。

10月9日に外部から東海大学へ、野球部寮内で大麻を使用していると情報提供を受け、大学が平塚警察署に相談。10月16日に平塚警察署と神奈川県警が寮内6部屋に家宅捜索を行い、4年生5人、3年生1人に任意同行を求め、事情聴取を行った。その後学校側も事情聴取を行い、4年生2人の常習的な大麻使用を認めた。

大学が全部員128人に聞き取り調査を行ったところ、2人が大麻使用を目撃したことがあると証言し、部員の4割が寮内での大麻使用のうわさを聞いたことがあると回答。野球部の管理下である寮内で大麻使用が行われ、部員もある程度認知していたことで、対外試合禁止処分に至った。

警察の捜査は11月5日に終了。大麻使用者2人については今後検察へ書類送検させる予定。

大学側は、10月17日から硬式野球部を無期限活動停止としていた。今回の処分を受け、19日以降に大学の公式サイトで対応を発表する。

首都大学野球連盟は、日本学生野球協会の処分に従い連盟独自の処分は行わない方針。秋の1部リーグ戦は、不戦敗も含めて最下位に沈んだ。コロナ禍の影響で入れ替え戦が行われないため、来春も1部リーグに出場する。