“マー君バブル”だ! 楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)の加入で、球場外にも好影響を及ぼしている。

顕著な数字を示すのが「ハーフシーズンシート」だ。年間の本拠地公式戦日程の半数を観戦できる年間座席で、コロナ禍を踏まえ今季から導入される。昨年10月からの3カ月分と同じ150件を、田中将の1月30日の入団発表後わずか5日間で集めた。同期間で約300席、1億円近く売り上げ、全席種で完売、もしくは完売間近だ。

グッズ、ファンクラブへの影響も大きい。1月30日から発売され、10日にデザインが決定した田中将応援タオルは同会見から10日間で約3000枚、約360万円を売り上げた。13年デザインの復刻版も10日に発売開始。田中将は「ファンの方々が僕のタオルを掲げて声援を送ってくれる。そんな光景がまた見られることを楽しみにしています!」とコメントを寄せた。ユニホームは約5000枚、約7000万円の売り上げ。昨年1月から開幕までの全選手ユニホーム売り上げは約2000枚、約1800万円。圧倒的な「マー君人気」がうかがえる。

ファンクラブは同会見前の3カ月で700人だった入会者が会見後は新規・継続含め、約1500人増加。星野仙一元監督の「1001クラブ」に次ぎ2人目の個人ファンクラブ創設も検討されている。各担当は「想定以上」と口をそろえ「どこまでいくのか…」とうれしい悲鳴も。東北が待ち望んだスーパースターの復帰。楽天ファンの期待は、はち切れんばかりにふくらんでいる。【桑原幹久】