楽天松井裕樹投手(25)が南国の寒風の中、今季初の実戦登板を1回無失点とした。

曇り空に気温13度。試合前から断続して強風がふいた。体感では極寒だった。

松井は6回から3番手で登板。先頭のロッテ福田光に左前打、続く安田に四球、菅野の右飛で1死二、三塁とピンチを招く。それでも高部を空振り三振、山口を遊ゴロに抑えた。

最速は146キロを計測。昨季先発に挑戦し、今季は抑えに回る左腕は「まだまだですね。バッター相手に投げるとどうしても力んでしまう。前のめりになるところがあって、腕を振るタイミングがどうしても合わなかった」と振り返る。悪条件の中の登板には「こういう天候の中でも公式戦は入ってくる。そういう時に自分の投球を100パーセントに近づけるような準備が必要だと思う。いい練習になりました」と糧にする。

石井GM兼監督は「メカニック的に言えば初登板はやっぱり力むので、最後の粘りがなく、力でぼんと投げてしまう。いろんな力みが出たことが次の登板に微調整できることになるので。無難に最初の登板はよかったかなと思います」と信頼を置いた。