“石川2世”を目指す! ヤクルトのドラフト2位左腕、山野太一投手(21=東北福祉大)が、対外試合2度目のマウンドに上がった。スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スクリューと5種類の変化球を巧みに織り交ぜ、3回1失点。「少し反省点がある試合でした」と失点を悔やんだが、アピールに成功した。

冷静にテンポよく投げ込むスタイル。対戦した13人中7人を追い込み、投手有利で進めた。一瞬心が揺れたのは、5回2死一塁の場面。けん制をしようとしたが動きを止め、ボークを宣告された。一塁手が塁を離れるサインを忘れ、無人の一塁に投げようとした。直後の投球で、左前に適時打を打たれて失点。動揺を突かれた形となり「情けなかった」とうつむいた。

変幻自在な変化球とノビのある直球が武器。「石川さんのようになりたい」と後を追う。キャンプ期間中は直球を増やすことや、変化球の感覚を教えてもらった。悔いが残ったプロ2戦目。タイプが似ている41歳のベテランから投球術を吸収し、開幕ローテーションの座をつかむ。【湯本勝大】

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