隙のない無双の投球だった。巨人菅野智之投手(31)がオリックスとのオープン戦に先発し、5回3安打無失点。最遅123キロのカーブから最速152キロの直球までの幅広い球速帯の持ち球を、コーナーにちりばめた。「何かに偏るってことはせずに満遍なく、コントロールも意識して投げようと。投球の内容としてはレベルが上がってきている」と3試合連続無失点で納得顔で降板した。

宝刀スライダーの脅威が増した。5回2死、太田に対し、カウント1-2からの4球目。134キロの内角スライダーでのけ反らせた。右打者の内角のボールゾーンから、ストライクゾーンに曲げる「フロントドア」を披露。わずかに外れ、ボールとなったが「打者も全く反応できてないような感じでした。精度を上げていけば勝負できる」とうなずいた。

イニングを進めるごとにテンポを上げ、3回以降は1人の走者も許さず。順調すぎる仕上がりを見せた。「(開幕まで)まだ時間はある。毎日が勝負だと思ってるので、突き詰めて、継続してやっていこうと思っています」。無双化したエースの前にはまだ見ぬ世界が広がっている。【久永壮真】

巨人担当のツイッターはこちらー>

巨人ニュース一覧はこちらー>

▽巨人若林(9回にオリックス平野佳から逆転の2点適時二塁打) 何とかして勝ちたいという気持ちで打席に入りました。1、2球フォークで追い込まれて、空振りだけはしないようにと。