阪神がソフトバンクに連敗を喫し、今季初めて2カード連続の負け越しとなった。4月27、28日中日戦(バンテリンドーム)以来の連敗となった。

さらに今季の日曜日の試合で、10試合目にして初黒星を喫した。前週まで9戦全勝。総得点56点、1試合平均6・2点はいずれも曜日別最多だったが、この日は終盤に3点を返すのがやっとだった。

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10失点翌日は8失点。セ界首位の阪神が、ソフトバンクに2戦連続で大敗した。5月14日の巨人戦から白星と黒星が16試合交互に続き、プロ野球記録に並んでいたオセロ状態も終了。4月27、28日の中日戦以来、39日ぶりの連敗を喫した。

予告先発を変更する緊急事態だった。当初予定のガンケルが前日5日の練習後に喉の痛みと頭痛を訴え、この日ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で先発予定だった西純を前日のうちに帰阪させて代役で緊急先発。だが、初回に4安打3失点で3回降板した。「チャンスをもらった中で長いイニングを投げることができず悔しい。チームにも申し訳ない」。思わぬ形でのプロ初黒星に唇をかんだ。

矢野監督は「どんどん攻めていくところを見たかった。春先の方が球の強さ、キレはあった。急きょ先発で難しさはもちろんあるにしても、これからの選手なんでね」と厳しい表情。再調整を命じ、2月のキャンプで元気だったころの状態に戻してほしいと望んだ。

打線も和田に7回無失点に抑えられた防戦一方の展開で、課題の守備もさえなかった。4回の三塁大山の一塁への悪送球、8回の捕手坂本の二塁悪送球、遊撃中野の適時失策。2試合連続の3失策で、すべてが失点にからんだ。中野のチーム最多10失策をはじめ、両リーグワーストの失策数は42に増えた。矢野監督は「悠輔(大山)とかには結果も含めて、引っ張っていくところを見せてほしかった」と西純をアシストできず苦い顔。日曜日神話も崩壊し、今季10戦目で初黒星。交流戦は5勝7敗と2つ負け越し、敵地札幌&仙台でラスト6連戦に挑む。【石橋隆雄】

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