阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、今季19度目のマルチ安打で猛攻を呼び込んだ。

まずは足で魅了した。2回先頭の第1打席で、巨人先発メルセデスから右翼線へ二塁打を放ちチャンスメーク。次打者サンズの左中間への当たりは、左翼ウィーラーがグラブを伸ばしたが追いつけなかった。佐藤輝は打球が抜けたことを確認してからスタートを切り、激走で先制のホームを踏んだ。好判断と50メートル6秒0の脚力が光った。チームはこの回3点を先制した。

3回の第2打席は、無死一、二塁。二塁への内野安打で無死満塁とすると、6番サンズの13号満塁弾につなげた。

この日の巨人戦は、新型コロナウイルスの医療従事者支援のため「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催。試合前練習では医療従事者に感謝を示す青色のTシャツを着用し、試合中は青色基調のキャップで臨んだ。異例のブルーで彩られた甲子園で、ルーキーが打線に火をつける活躍を見せた。