ボス番長で初のG倒だ!! DeNAが、今季巨人戦12試合目にして初勝利を挙げ、球団ワースト記録に終止符を打った。1点を追う3回2死一塁、前日に左肩違和感で途中交代した宮崎敏郎内野手(32)が逆転の7号2ラン。投げては5投手による継投で逃げ切り、開幕戦のサヨナラ負けから続いていた悪い流れを断ち切った。

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「ハマのプーさん」が雨の“本拠地”神宮で大仕事をやってのけた。宮崎は3回2死一塁、ここまで8勝を挙げている巨人の好左腕高橋の3球目、真ん中に甘く入ったスライダーを逃さずにはじき返した。左翼席に飛び込む値千金の逆転2ランに「後ろにつなぐ気持ちと、チャンスのバッティングカウントで、甘くきたらいこうという思いでいました。しっかり捉えることができて、入ってくれてよかった」と笑顔を見せた。

前夜同カードでは3回の守備から途中交代。「昔からあるような感じ」という左肩違和感にも「体調は大丈夫です。問題ないです」と万全を強調。好調オースティンの後ろに控える5番として存在感を示した。

守っては6回途中から継投へ。9回は開幕戦でサヨナラ弾を浴びた三嶋が1点差とされ、なお1死一、二塁のピンチを作ったが、最後はウィーラーを併殺でゲームセット。勝利を見届けた三浦監督もホッとした表情で「宮崎も(7回に適時二塁打の)佐野もいいところで打ってくれたし、そのリードをみんなでよく守ったと思います」と評価。待望の巨人戦初勝利に「対ジャイアンツやっと1つ勝てましたけど、1つ勝つことによって、また流れも変えられると思う。大きな1勝だったと思います」と満足そうにうなずいた。

開幕から10連敗と大きく出遅れ、5月中旬には自力優勝が消滅。いやな流れは続いたが、交流戦をきっかけに好転し、6月に初の月間勝ち越しをマーク。7月に入ってもいい流れは継続中だ。小雨の降るお立ち台で宮崎は「ほんとにチームの雰囲気もいいので、これからどんどん勝っていけたらなと思います」と宣言。前半戦は6日からの9連戦を残すのみ。借金返済へコツコツと、7月攻勢をかけていく。【鈴木正章】

▽DeNA佐野(7回に適時二塁打)「しっかり自分のスイングで捉えることできました。前の打者がチャンスを作ってくれたので、自分のバットでかえすんだと強い気持ちを持って打席に入りました」

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