巨人が手痛い連敗を喫した。中日との同カード通算2000試合目。1点を追う5回に無死一、三塁から北村が相手失策を誘う一打で同点とし、なお二、三塁から小林の野選で一時勝ち越し。続く6回は丸、岡本和、坂本の3連続単打で無死満塁の絶好機も梶谷が併殺、北村が三振に倒れ、押し切れなかった。

1点差で逃げ切りに入った8回に救援陣がつかまった。2番手高梨が先頭の代打郡司に四球、京田、大島に連打されて同点。無死一、三塁で3番手鍵谷にスイッチするもビシエドに中前への決勝適時打を許し、万事休す。原辰徳監督(62)は「役割という点ではね。しかし、やっぱり3点目が重かったね。そこの、向こうは3点目を取れたというところでしょうね」と3点目の攻防を敗因に挙げた。首位阪神とは2・5ゲーム差に拡大した。

◆巨人-中日戦2000試合 1戦目はプロ野球初年度の36年7月1日に戸塚球場で行われ、名古屋が9-8で勝利。名古屋は4月から公式戦を戦っていたが、米国遠征を行った巨人はこれが球団初の試合だった。通算成績は巨人の1074勝865敗61分け。2000試合に到達したのは5月11日の阪神-中日戦、同15日の巨人-阪神戦(ともに現在2004試合)に次いで3カード目。

▽巨人原監督(6月30日に死去した大島康徳氏をしのび)「我々の若いころはオールスターに出ると、団長というか、兄貴分でね。上には山本浩二さんとかいたんだけど『団長、団長』ってみんなが言ってね。そのぐらい、声を出しながら盛り上げていくっていうね。プレーヤーとしても非常にいいプレーヤーで、監督としては非常に厳しい監督さんだった。ご冥福をお祈りします」