日本ハム中田翔内野手(32)が、父親パワーで後半戦への調整を完了させる。3日、函館での全体練習に参加。精力的に守備もこなし、4日からのエキシビションマッチDeNA3連戦、8日からの巨人2連戦(ともに函館)に備えた。

新たな家族が増え、気持ち新たにした。7月30日に札幌市内の病院で、第4子となる次男が誕生。2日に対面を果たし「本当にかわいい。僕の宝物。かわいいですね」と溺愛っぷりを披露した。「4回目でも新鮮で、生まれてくれたときの気持ちは毎回毎回、新しいものがある。顔を見たときは感動しました」と目尻を下げた。

コロナ禍でのわが子誕生に、特別な思いを抱いた。次女が生まれた際には出産に付き添い、睡眠もそこそこに試合に出場して2安打4打点をたたき出したことがあった。今回は出産に立ち会うことは出来なかった分、「携わってくれた人に感謝。野球を頑張ろうというのはもちろんだけど、それより先に感謝の気持ちが。携わってくれた人にね。そっちが先でした」と感謝を繰り返した。

急性腰痛から1軍復帰したエキシビションマッチでは、ここまで全4試合に出場し12打数3安打1打点。「体は万全です」と力強く言い放ち「あとは暑さ対策とかしっかり。ここまで来て、後半戦が始まる前にまた体調不良があったり、そういう風にならないようにしっかり準備をしていきたい」と気合を入れ直した。父として頼もしさを増した姿で、グラウンドでも存在感を示す。【田中彩友美】