阪神2軍が中日との接戦を制し、16連勝(引き分け1を挟む)のファーム新記録を樹立した。

平田勝男2軍監督(62)は「素晴らしい緊張感のあるゲームが続いている」と若虎の奮闘をたたえた。16連勝は「落ちてきた選手たちがなにくそとやっている」「1軍の歓喜の中に入りたいという気持ち」と上への執念が実を結んだ連勝だと要因を明かした。

平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 

-16連勝

素晴らしい緊張感のあるね、ゲームが続いてるな。この前のカープ戦といい。今日のゲームも最初は村上が立ち上がりちょっと(連勝を)意識してるかなというところがあったけど、やっぱり頌樹(村上)らしい粘り強いピッチングをしてくれてるわ。アルカンタラも久しぶりの登板だし、こうやってまた実戦を積んでいきながらというとこだと思うし。二保も(マウンドから)遠ざかっていたしね。中継ぎというのも久しぶりだけど。浜地がしっかり抑えて。やっぱり守りだな。あの(6回の)カットプレー。1軍の守備固めで出てるヤス(山本)。(8回の)江越のスーパープレー。この辺の1軍の選手たちが今ファームに落ちてきているけど、今日の北條のヒット2本もそうでしょ。もう1回ファームでしっかり力をつけて、昨日の1軍のしびれるようなゲーム、そこにもう1回戻るんだというところがプレーに出てるわな。1軍から落ちてきた選手にそういうもんがすごい良い意味で若い選手にも伝わる。

-江越が止めたバットで右前打と三塁内野安打

バットに当ててボテボテでも江越の足ならヒットになる。イヤらしい一、二塁間にしてもラッキーじゃない。右に角度つけて練習してんねん、ずっと。残って1人でずっとやってるねん。あれ偶然じゃないねん。必然に出てるヒットなんだよ。ラッキーだと思ってるでしょ? 違うねん。練習してるから、江越は。その角度を覚えろ覚えろ言うて今日みたいに止めたバットに見えるかもしれんけど、ああいう風にちょうどいい角度でライト前に出て。次はボテボテのサード内野安打だけど、ああやってバットに当てればあいつの足なら2本ヒットになる。

(8回無死一、二塁での右中間の飛球を好捕した)守りなんて超超超ファインプレーやん。打席で数少ないところでなんとか、ボカーンというのも魅力だけど、追い込まれたらああやって粘っていく。そういうバッティングを今必死で頑張っているんでね。偶然じゃないってことよ。

-ウエスタン首位

そういうことは1軍とはまた違うあれがあるし。こういう緊張感のある中で、村上だとか、純矢(西)だとか、この前の純矢なんか「もう1回行かせてくれ」なんてね。若いピッチャーとか、栄枝がうまいことやっている。今日も0封でしょ? 必死で抑えて。9回の浜地にしてもプレッシャーかかるとこやで。今セーブ王争いもしてるやん。