悔やんでも、悔やみきれない。楽天田中将大投手(32)がベンチでうなだれた。炭谷に代わり、太田と7戦ぶりにコンビを組むも、日本では自己最多の6戦連続被弾などで3点の先取点を守りきれず。今季最短タイの5回、いずれもワーストの8安打5失点で7戦ぶりの6敗目。自身9連勝中のソフトバンクに10年以来11年ぶりの黒星で、後半戦5戦白星なしとなり「先制してくれていい展開だったにもかかわらず、ああいう投球になってしまって残念です。悔しいです」と声を落とした。

わずかな狂いを仕留められた。1点リードの5回。2死から川瀬に左前打。続く栗原の初球、外角を狙ったツーシームが内へ入り、右翼席へ突き刺された。「全然ボールをしっかりとコントロールできていなかった。自分の投球を苦しくしてしまった」。顔をしかめ、左手で自らの頭をたたき、切り替えをうながした。だが、安打と四球で一、二塁とし、牧原大に適時打を許し、傷口を広げた

リーグ3位の防御率3・08をマークするも、登板18試合でチームは6勝10敗2分けと黒星が先行する。残り27試合で首位ロッテとは今季最大の6ゲーム差、4位ソフトバンクと3ゲーム差。チームの浮上には、背番号18の力が必要だ。【桑原幹久】