阪神西勇輝投手(30)が6回7安打無失点の好投で、先発の仕事を果たした。

2回から毎回走者を出すも、丁寧にコースを突き、粘りの投球を続けた。4回に連打を浴びて無死二、三塁のピンチでは、迎えた宮崎をスライダーで一ゴロ。ソトは投ゴロに打ち取り、三塁走者の楠本を挟殺すると、最後は大和を左飛に仕留めた。

昨季チームトップタイ11勝を挙げた右腕も、今季は5勝9敗と苦しい時期が続いていた。今季最短の3回5失点で降板した9月24日巨人戦(東京ドーム)の後には、矢野監督と約30分間の話し合いの場を持ったこともあった。

無失点でマウンドを降りたのは、8回無失点だった4月14日広島戦(甲子園)以来。指揮官の思いに応えるように、優勝争いの佳境で大黒柱が真価を発揮した。