DeNAは15日、武藤祐太投手(32)が現役を引退すると発表した。武藤は球団を通じ「このたび、2度目の戦力外となり、プレーヤーは引退することと決意いたしました。ドラゴンズ7年、ベイスターズ4年。良い思いや悔しい思い出、悲しい思い出。いろいろありましたが、何よりも満員のナゴヤドーム、横浜スタジアムで投げられたことはすごく幸せでした。悔いはないと言ったらうそになりますが、11年間突っ走ってきたつもりです。最後に応援していただいた関係者、スタッフの方々、そしてファンの皆さま本当にありがとうございました!」とコメントを発表した。

23日の中日戦(横浜)の試合後、引退セレモニーを実施する予定。武藤によるスピーチのほか、特別VTR上映、特別花火も行われる。雨天の場合は24日に順延される。

公立高校の飯能南(埼玉)からホンダに進み、社会人2年目に日本選手権で優秀選手に選ばれた。10年ドラフト3位で中日に入団。1年目から1軍で登板し、2年目の12年には救援で4勝を挙げた。13年には自己最多の58試合に登板し、10ホールドを挙げるなど活躍した。14年9月10日広島戦では、プロ野球史上16人目の1イニング3者連続3球三振をマークした。

17年に中日から戦力外通告を受け、18年からDeNAに移籍した。主に救援としてブルペンを支えたが、20年は先発としても3試合に登板した。今季は春季キャンプで1軍スタートも、公式戦で登板はなかった。10月3日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)では現役で最終登板。1回を無安打無失点に抑え、最速は141キロだった。

1軍通算成績は197試合で10勝9敗21ホールド、防御率4・25。