ソフトバンクから育成13位指名された新潟医療福祉大の佐藤琢磨投手(4年=新潟青陵)が20日、新潟市内のホテルで指名あいさつを受けた。

183センチの長身から投げ下ろす直球の最速は148キロ。好きな投手はソフトバンクの速球派・古谷優人投手(22)だけに、「いろいろ吸収したい」と希望した。1年目の目標数値は155キロ。色紙には自筆で「支配下登録」と記した。

新潟医療福祉大の同僚・桐敷拓馬投手(4年=阪神ドラフト3位)が、16日の平成国際大戦で関甲新学生リーグ史上初の完全試合を達成した。佐藤は「負けたくない」とライバル心を燃やす。そんな左腕を、福元淳史スカウトは「打者を圧倒する投げっぷりの良さ。左キラーになって欲しい」と期待した。

新潟青陵3年の夏は初戦敗退。無名校から、大学4年間でプロへの切符をつかんだ。「高校野球で無名でも、自分次第でプロの世界に立つことができる。諦めないで頑張ってほしい」とプロにあこがれる人たちにエールを送ったが、その言葉を佐藤自身もカミ締めた。育成13位から上に駆け上がる決意の表明だ。「1日、1秒を無駄にしない」と地道な努力で支配下登録を勝ち取る構えだった。