武蔵大がサヨナラでタイブレークを制し、準々決勝進出を決めた。5-5で迎えた11回無死満塁、5番林田庸内野手(3年=利府)が中犠飛を放ち、ナインは歓喜に包まれた。

試合のターニングポイントに、1年生右腕・松崎公亮投手(1年=聖徳学園)の、1イニング全11球を直球のみで抑えた好救援があった。1点ビハインドの8回、2番手で登板すると相手の4、5、6番を最速149キロの直球で、2三振を奪い封じ込んだ。

初めての横浜スタジアムのマウンドで、これまでの最速を2キロ上回った右腕は「1点差で負けてる場面だったので、持ち味の直球で押していこうと思ってました」と笑顔で振り返った。松崎の投球で流れに乗った打線はその裏の攻撃で追い付き、後の逆転につなげた。

山口亮監督(38)は「松崎がすごい良かったですね。あれで流れが変わりました。オープン戦の調子が良かったので、あのまま行けばいいからと、送り出しました」と笑顔で話した。