CS初戦からスタメンOK! 阪神近本光司外野手(26)が、右太もも裏負傷から実戦復帰して2戦目で2週間ぶりの守備に就いた。

大和高田クラブとの練習試合(甲子園)に「1番中堅」で先発出場。5回に中堅への浅い飛球をスライディングキャッチするなど回復ぶりをみせ、「特に不安もなくできたと思います。しっかり打球も処理できましたし、良かったかな」と明るかった。

打撃でも復活をアピール。4回に左翼へ二塁打を放ち、8回には痛烈な当たりで二塁手が伸ばしたグラブの先をはじき右前打とした。前日3日は13日ぶりの実戦で代打から2打席に立って復帰安打を放ち、2試合連続で快音を響かせた。

10月21日の中日戦で痛めた患部については「問題ないです」ときっぱり。その言動に矢野監督もひと安心の様子で「ひと通りできたしね。明日は軽めにしながら、十分に1戦目のスタメンには使える準備はできたかな」と話し、巨人とのCSで6日の初戦から先発出場にGOサインを出した。

「チカがスタメンにいるというのは、チームとしての安定感が出てくる」と指揮官が絶大な信頼を置くリードオフマン。「しっかりやるべき準備はできたと思います」。近本の戦う態勢は整った。【磯綾乃】

<阪神近年のCS直前>

◆15年 ファーストステージ(S)開幕3日前の10月7日にようやくCS出場が決定。一夜明けた8日には、6イニングの紅白戦を甲子園で実施。ルーキー江越が2安打しアピールした。

◆17年 宮崎でのフェニックスリーグに、主力投手が参加。ファーストS開幕3日前の10月11日にはマテオ、高橋聡、桑原が調整登板。12日には藤浪が7回無失点と好投。主力野手は甲子園で練習していた。

◆19年 ファーストS開幕3日前の10月2日に全体練習を再開した。2軍の練習試合では、藤浪がプロ初の連投。2日JR西日本戦、3日大阪ガス戦に投げ、ともに1イニング無失点に抑えた。

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