オリックス山本由伸投手(23)が球界最高先発投手の称号を得た。故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が22日、都内で開かれ、選考基準全7項目中5項目をクリアした山本が初受賞で選ばれた。

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山本は安定感のデータでも抜群だった。18年から7項目の他に先発7回以上、自責点3以下が指標の「日本版クオリティー・スタート(QS)の達成率」も考慮対象。右腕は26試合中20試合で達成し、76・9%で、先発7回以上、自責点2以下でも同じ数字だった。堀内委員長は「今年はQSとかを考えないといけないかと思ったが、あまりに山本投手の数字が良すぎて、比較するところまで行かなかった」と話した。