阪神のドラフト1位、高知・森木大智投手(18)が23日、高知市内のホテルで仮契約を結んだ。

契約金1億円、年俸1200万円。将来のエース候補となる最速154キロ右腕は色紙に「日本を代表する投手」と記し「どの対戦する相手でも『森木が先発だったら無理』だと諦めさせるくらいの圧倒的なピッチング。角度があって伸びのあるストレートを投げたい。将来的な目標は沢村賞」と力強く意気込んだ。

気になる契約金の使い道について問われると、18歳は「はっきりは決まっていないんですけど、あまり使わないタイプなのでためておこうかなと思います。使い道は自分自身楽しみにしています」と初々しく言った。

この日は「勤労感謝の日」。森木は18年間育ててくれた両親へ「朝早く起きてご飯作ってくれるお母さんとか、夜遅くまで働いているのに僕を送り迎えしてくれる父だったりとか。本当にありがたいですし、今度は僕が恩返しする番」と感謝。これからは自らの右腕で稼ぐべく、「結果が出れば数字に出ると思う。チームに貢献して勝つことを考えて投げたい」と力を込めた。

今後は11月下旬に球団のメディカルチェックを受ける予定。12月中旬には大阪市内で入団会見を行い、2022年1月上旬に兵庫・西宮市の「虎風荘」に入寮し、新人合同自主トレが始まる。大志を胸に、プロの世界へ飛び込む。【中野椋】(金額は推定)

◆森木大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日生まれ、高知県土佐市出身。蓮池小1年時にソフトボールを始め、3年時に「高岡第二イーグルス」で軟式野球を始める。高知中では3年時に春夏の全国大会を制覇。軟式で150キロを計測。高知では1年春からベンチ入りし、同年夏からエース番号1。甲子園出場はなし。最速154キロ。憧れの投手は元阪神の藤川球児氏。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。