阪神近本光司外野手(27)が、ヤクルト奥川へのリベンジを誓った。最多安打とベストナインを受賞し、ベストナイン選手によるリモート対談に出演。2年目で9勝を挙げ、日本一にも貢献した20歳の右腕に対し「来年、何とかして打ちたい」と宣戦布告した。

今季は1本塁打は放ったものの、対奥川は16打数2安打で打率1割2分5厘。「高卒2年目ですごく若いけど、ストレートも変化球もコントロールもすべて、今年一番良かったんじゃないかと思うぐらい、すごい良いボールを投げていた。僕は全然打っていなかった」。奥川を打てていれば…。ゲーム差なしで優勝をさらわれた悔しさが募る。

夜にABCラジオ「ラジオで虎バン」に生出演した際、翌日のゲストの阪神坂本への質問に「来年のヤクルトとの開幕戦には、奥川投手が来ると思う。初球は何で来ると思いますか?」の問いを選んだ。新主将を巻き込んで、早くも対策を練る意気込みだ。

打撃のタイトルを初受賞し、来季は首位打者も期待される。「毎試合毎試合、率のことを考えないといけないのがすごくつらいので。安打数をしっかりコツコツ積み上げることの方が、やっていて楽しいです」。意識は2年連続の最多安打へ。その先に、首位打者が見えてくる。【堀まどか】