阪神は21日、新球団社長に阪神電鉄常務の百北(ももきた)幸司氏(60)が来年1月1日付で就任することが決まったと発表した。昨年12月から球団社長を兼任した藤原崇起オーナー(69)は引き続きオーナーを務める。

百北氏は西宮市の球団事務所で会見。「ファンのみなさまと最高の夢、感動を分かち合うことができるよう尽力してまいります。常に優勝、日本一を目指すことができる常勝軍団になるよう、取り組んでまいりたい」と力を込めた。阪神電鉄入社後は坂井信也前オーナーや藤原オーナーの秘書部長を務めるなど球団を間近で見てきた。子どもを対象にしたアカデミーや女子野球など野球振興、ファン獲得にも力を注ぐ。

阪神は昨年、チーム内で新型コロナウイルス感染者が続出した責任を取り、揚塩前球団社長が辞任。藤原オーナーが現場により近い立場で運営に携わり、課題の把握に努めてきた。藤原オーナーは「社長職は退くが、引き続き百北社長、矢野監督を懸命にバックアップしていく」と約束した。