ロッテ佐々木朗希投手(20)のプロ3年目が始まる。中学、高校と違い総決算の3年目ではない。「レベルアップしていく中での1つの過程に過ぎないと思うので」。ホップ、ステップ、ジャンプの先に、まだまだ世界が広がる。

エース級の活躍や、160キロ台も現実的になってきた365日を「超」の意気込みで歩む。「昨年の自分を全てにおいて超える。登板数、勝ち星、防御率、奪三振率。全てにおいて超えたいです」。その上で2桁勝利や160キロも「超えられるような結果を出せたらと思っています」と見据える。

修業は積んできた。幼少期からの早寝効果もあってすくすく育った少年は、あまりにも深い悲しみを乗り越え、もうすぐ立派に成人の日を迎える。成長期のケガから柔軟性の大事さを知り、地道にストレッチを続けたかいもあって、海外からも注目を集める高い能力を手に入れた。

目標はそんな自分を、超えること。「超の1字のようなスーパーな高みを目指して1歩1歩しっかりと」と修業を続ける。佐々木朗希超か、スーパー朗希か。漫画「ドラゴンボール」の世界を想像してしまう。

純粋な心で強くなった主人公・孫悟空は、仲間を痛めつけられた怒りで、スーパーサイヤ人に進化した。朗希は高校時代、被本塁打や失点の直後に一気に球速を上げた。昨季は「体と心のコントロールをする」をテーマにし、スピードに感情が出なくなった。「慣れ」で好投を手にした若者は、次は何をきっかけにスーパーな領域に達するのか。

キーンとする大船渡の冷気を吸い込み、ジューッとしびれるような「酢の素」でカニを楽しんできた少年時代からの1年の始まり。プロとしての強い自覚で動きだす。どんな刺激的な投球を世に披露するのだろう。「超期待してもらえたらと思います」。ワクワクすっぞ。【金子真仁】