日本文理OBで昨秋ドラフトで西武育成4位指名の川村啓真(けいしん)外野手(22=国学院大4年、富山出身)が22年の目標に1軍出場を挙げた。6日に入寮し、8日から新人合同自主トレに参加予定。まず支配下登録を勝ち取るためにアピールする。

「すぐに支配下登録、そして1年目から1軍の試合に出る」。川村は新年の抱負を話した。西武での背番号は育成を示す3ケタの「129」。支配下に入れば2ケタ以下に変更できる。背中の数字を軽くすることが最初の標的だ。年末は日本文理で自主トレを行い、走り込みなどで体を作り、準備を怠らない。

日本文理では3年間中軸で3年夏の甲子園1回戦、鳴門渦潮(徳島)戦で本塁打を放つなど高校通算40本塁打の長距離砲だった。だが国学院大では主に2番打者に。4年春の東都リーグは打率4割1分7厘で首位打者を獲得した。「もともと本塁打は意識していない。打率を残せる選手になりたい」という。

日本文理の大井道夫総監督(80)からは母校訪問時にステーキをごちそうしてもらった。「入っただけではだめ。1年目から勝負しないと」と激励も受けた。恩師の期待を胸に刻み、プロの門をたたく。【斎藤慎一郎】

◆川村啓真(かわむら・けいしん)1999年(平11)9月6日生まれ、富山県出身。富山・桜井中から日本文理に進み、1年春から正捕手。3年夏は右翼手で甲子園に出場。国学院大では1年春の東都リーグで新人賞、4年春は首位打者とベストナイン。4年秋はリーグ優勝に貢献。173センチ、83キロ。右投げ左打ち。