ロッテ小島和哉投手(25)が黙々と走っている。新年のZOZOマリンでの自主トレ公開でも、100メートルの距離をしっかり測り、白い息を吐きながら26本。「メニューをいただいて、それをこなす感じで」。26に深い意味はなかった。

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師走からよく走っていた。年が変わっても変わらない。とにかく走っている。「軸の部分がぶれてしまったり、疲れてくると崩れて、それがフォームにつながると思うので」。昨季挙げた自身初の2桁勝利(10勝4敗)は通過点。中断なく進むシーズンへ、地道に足元を固めている。

「結構、いろいろな情報が入ってくるので」

小島は言う。トレーニングへのアプローチはどんどん多角化している。動画でも学べる時代。味方もライバルも、それぞれの場所、それぞれの方法でキャンプインに備える。

「これ良さそうだなというものもありますが、やっぱり、1つのことをちゃんと突き詰めてやらないと身にならないかなと僕は思います。地味なことを続けることが大事かなと」

そう信じて1人で走ってきた。マウンドは厳しい。「自分1人で頑張れなかったら、誰も助けてくれないので」。強気を貫くために、自分の内面としっかり向き合ってきた年末年始。この先は、客観視もされる環境に身を投じる。1本立ちしたとはいえ、プロ野球選手としてまだ3度目の冬。オジマ流を固めていく作業は続く。【金子真仁】