中日立浪和義監督(52)が就任以来初の対外試合を白星で飾った。

日本ハムと練習試合(北谷)で対戦。ドラフト2位鵜飼航丞外野手(22=駒大)の初アーチを含む4本塁打で7-4と圧倒した。

「びっくりした。外国人が打ったようなすごい本塁打。すばらしい当たり。実戦でホームランが出ると自信にもなる」。1点リードで迎えた5回1死一塁。期待の新人鵜飼の打球は、左翼スタンド後方のフェンス上段に直撃した。推定飛距離130メートルの特大弾に指揮官も目を丸くした。

日本ハム2番手生田目の初球142キロのカットボールを捉えた鵜飼も「完璧だった。勝てたのが一番うれしい。貢献できて良かった」と喜んだ。阿部、山下、溝脇にもアーチが飛び出し、課題の攻撃力不足に光が見えた。立浪監督は「効果的な本塁打。こういう試合が1試合でも多くなれば、うれしい」と笑顔を見せた。

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先発小笠原ら5投手が試合をつくったが、失策が絡み2点を失った。「ミスはつきもの。反復練習して次に臨めばいい」と今後の反省材料として受け止めた。

試合前には日本ハム清宮への直接指導も含め新庄監督と身ぶり手ぶりを交え談笑した。「何でもいいところは吸収し、選手に伝えて、チームが強くなるよう一生懸命やっている。選手をよくしていこうという点では一緒。お互い頑張っていきたい」。新任監督対決を制し、立浪竜が最高の船出を切った。【伊東大介】