今秋のドラフト候補、最速146キロ右腕の鷺宮製作所・中島隼也投手(23=城西国際大)が、今季初先発した。

この日の最速は143キロ。直球を中心に、チェンジアップなど5球種を交える投球で、4回を4安打、1四球で1失点にまとめた。「体の調子や、投げてるボールもいいのかなと思います。今回の登板内容をしっかりと整理して、次に生かしたいです」と手応えを感じている。

大卒2年目の中島は、ドラフト解禁のシーズンを迎える。中学時代は千葉市シニアに所属。チームメートだった楽天・藤平は、一足先にプロの世界に足を踏み入れた。「『もう後がない』ぐらいの気持ちでやらないといけないと思っています。今年は特に意識しています」と話した。

6日には日本選手権につながるJABA東京大会が開幕する。目指すのは優勝。「今までやってきたことを公式戦で発揮出来るように。今年はドラフト解禁ですし、最初からしっかり結果を残したいです」と力を込めた。

▽鷺宮製作所・岡崎淳二監督(中島について)「制球がいいですし、球種も多くて、左右に逃げる球もあるのが魅力です。まだまだ上昇できる投手だと思ってます」

◆中島隼也(なかじま・しゅんや)1998年(平10)5月13日、千葉県木更津市生まれ。仙台育英から城西国際大を経て、21年に鷺宮製作所に入社。180センチ80キロ。50メートル走は6秒2。遠投110メートル。尊敬する野球選手は同僚の最速155キロ右腕、小孫竜二投手。「普段の生活の9割くらいを共にしてます。食べ物も飲み物もほとんど一緒」。