ロッテのアデイニー・エチェバリア内野手(32)が今季の1軍初実戦でいきなり三塁を守った。

メジャー仕込みの遊撃守備でならした男が、いきなり三塁守備についた。「メジャー時代も数は多くないけれど経験はしたことがあるし、普段守っているショートと特に違和感もなく」。三塁線を抜かれる場面もあったが、打球勘を確かめながらの2イニング。ショートバウンドを止めたドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)には「ナイスキャッチャー」と声をかける場面もあった。

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昨年はエチェバリアが遊撃を守ると、藤岡が三塁に回った。三塁に安田が入ると、エチェバリアはベンチスタートになることもあった。今季はドラフト2位池田来翔内野手(22=国士舘大)や平沢の猛アピールが続き、レギュラー争いも活性化。井口監督は「いろいろなオプションを使いながら、遊撃も含めて、二塁も」とし「バリエーションを増やしていきたい」とシーズンを見据えている。

昨季は打率2割0分3厘に終わった打撃も、この日は初打席でいきなり右前打と幸先よいスタート。「センターから逆方向を意識していて、外角のカットボールに対応することができた」と満足そう。「今日は寒すぎて、野球よりも手がかじかんだり、そっちの方ばかり意識してしまったよ」という中で、しっかり存在感を示した。

また、主砲として期待されるブランドン・レアード内野手(34)もこの日から実戦に合流。4番DHとして3打数1安打で「スゴイッスネ! 感じよく試合に入れたかなって思うよ」とコメントした。開幕まで2週間少々、調整を進める。【金子真仁】