阪神大山悠輔内野手(27)は値千金打で勝利に導いた後、4万354人の観衆にわびた。

【ライブ詳細】阪神が今季初の連勝!ウィルカーソン6回1失点来日初勝利 巨人打線沈黙2連敗/詳細

1-0の4回無死二塁、左翼フェンス上部の網に適時二塁打を直撃させた。本塁打を除けばチーム64イニングぶりの適時打。お立ち台で久々となった打線のつながりについて振られ、「すいません! お待たせしました!」と苦笑いで頭を下げた。

今春キャンプ最終日、佐藤輝との4番争いを「『どっちでもええやん、試合に勝てばええやん』と思っています」と表現した。開幕戦の7番から5番を経て4番に座って3戦目。偽らざる本心にブレはない。昨季は得点圏打率2割5厘。今季は勝負強さの向上を自らに課している。この日は走者二塁で右腕シューメーカーの内角ツーシームを狙い打ち。今季初の連勝に少しだけ表情が晴れた

チーム状況は依然、苦しい。借金はまだ12もある。1試合1試合、地道に勝ち続けるしかない。それでも大山は「まだまだ取り返せるチャンスはある」と強調。「みんな前を向いて何とかしようとやっている。こういった雰囲気をもっと出せれば、必ずいい方向にいく。自分だったり、試合を経験してきた選手がもっと引っ張っていけたらなと思います」と言葉に覚悟をにじませた。【佐井陽介】